2017/11/11

保険修理の協定とは?自動車事故の見積もり金額に騙されるな

 
覚えることはたったの4つ!

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“自動車業界のすべてを誠実に伝える” BSニュースのサイト構成やライティングを担当している人。大学でプログラミングを専攻し念願のIT企業へ就職したが、紆余曲折を経て今は自動車業界の営業職に就いている。深夜のカップ麺の誘惑に負け続けているため、おなかが出てきているのが最近の悩み。

保険見積りで後悔しないために!

※本音でお話します。

 

みなさんが事実を知れば、自動車業界はきっと変わるはずです。

今回は、事故車の保険修理の仕組みや内容について徹底的に語っていきます。

 

インターネット上でも保険会社についてや、自動車修理工場についての様々なウェブサイトが存在していますが…正直なところ

“誠実な内容のものは少ない”と思っています。

 

「ふーん、BSニュースは随分と自信があるんだね。」

 

と、言われてしまうかもしれませんが、

色々なサイトを調べても、“保険会社の不誠実な見積り対応についての記事”はほとんどなく、

 

『〇〇保険がオススメな理由』

『みんなに選ばれている指定修理工場』

みたいな感じで、サービスの提供に走るところばかりです。

 

とがった表現で気分を害してしまうかもしれませんが、理解していただければ必ず満足してもらえると思いますので、今回は誠実に保険修理の見積りについてお伝えしていきます。

 

 

1.保険見積りとは?

困り顔で拒否する医者

保険見積りとは、事故の際に修理工場と保険会社側が 協定 するための見積りを指しており、修理工場が作成した見積書を基に損害保険会社側が修理金額の妥当性を判断し、認められることで協定が完了となります。

本来であれば、契約者(カーオーナー)と損保会社が協定を行うことが基本的な形になりますが、協定をするには自動車修理の専門知識が必要であることから、修理工場が契約者の代わりに保険会社と協定をするのが一般的です。

協定完了後、契約者は修理するか否かを決めることが可能であり、修理をせずに保険金を受け取るケースもあります。

 

協定完了までの流れ

  1. 契約者の車が事故に遭う
  2. 修理工場へ持っていく
  3. 修理工場が契約者に代わって保険会社と協定を行う
  4. 契約者が協定金額を確認する
  5. 協定完了

 

保険会社は協定をする上で アジャスター と呼ばれる“保険協定のプロ”を修理工場に派遣します。正直な話、このアジャスターっていう方々が非常に厄介です…(理由は後ほど)

アジャスターは修理工場が立ち合いの元で“独自に事故車の査定”を行い、修理工場と話し合いをしながら協定を進めていきます。最終的に協定が完了すると、その金額が『協定金額』となり、損害額として支払いのベースになります。

協定が完了してしまうと、見積りの金額変更が不可能になるので、進捗具合を都度確認したり、疑問点をしっかりと解決したほうが良いと言えます。

 

【20万円程度の事故修理ならば実費が得?保険修理のポイント】

 

2.保険見積りは誰が作っているの?

ノートパソコンとタイピングする女性の手

実際に保険修理の見積書は誰が作成していると思いますか?

 

「そりゃ、修理工場でしょ!」

 

と思うのが一般的ですが、実は2つのパターンがあります。

  • 修理工場が見積りをする
  • 保険会社側のアジャスターが見積りをする

 

2-1保険会社側のアジャスターが見積りをする

一般的に、アジャスターが見積り作成する理由としては、

  • 損傷程度や修理内容の確認
  • 時価額の判断
  • 整合性の判断

 

これらを総合的に判断して“適正な金額”を算出するからだと言われていますが…

 

この“適切な金額”っていうのがポイントです。

 

アジャスターは保険会社から派遣された人間なので、“保険会社寄りの立場の人”ということを忘れてはいけません!

 

保険会社の収入・支出とは?

  • 収入=みなさんからの保険料
  • 支出=修理費用(保険金)

 

つまり“修理費用は保険会社にとって損失”なので、保険会社は極力削減したいのが本音であり、そのためにわざわざ保険協定のプロであるアジャスターを派遣しているってことです!

 

【損害保険会社はどこがオススメ?自動車保険選びの共通点は1つ】

 

ちなみに余談ですが、僕UJは心の中で「保険会社のビルは都心の一等地に立っているので、めちゃくちゃ儲かってるんだなー。。。」といつも思っていますw

アジャスターが見積りを作成する理由はこんな感じなのですが、保険見積りでは更なる最悪なケースが存在しているので注意が必要です。

 

2-2修理工場がアジャスターの作成した見積りのまま協定している(最悪なケース)

これです、これが最悪なケースです。

もう、むちゃくちゃですよね。

修理工場さん、ちゃんと仕事してくださいよ…って感じです。

 

“修理費用を削減したい保険会社側”が作成した見積りが、そのまま『大切な愛車』の修理に反映されちゃうんですよ。

本来貰えるはずだった保険金だって、少なくなっちゃうかもしれないんですよ。

 

「まじかよ、やばいな。」

 

でも、残念ながらこの最悪なケースが結構頻繁に起こっているって知ってましたか?

なぜこのようなことが起こるのかと言うと、見積書を作成するためには高度な専門知識が必要になるのですが、その知識はプロである修理工場ですら100%把握していないのが現実です。

それを補うために『見積りコンピューター』というものが業界では存在しているのですが、非常に高額(6年契約で200万円~300万円程度)であったり、そのコンピューター自体が保険会社の指定するモノだったりします。

 

もうお分かりですよね?

  • 見積りの専門知識が乏しい
  • 見積りコンピューターを持っていない
  • 見積りを作る手間が面倒くさい

 

このような修理工場に愛車が入庫してしまった場合は、『チーン…』です。アジャスターが作成した“保険会社寄りの割安な協定金額”で協定が完了してしまいます。

その他にも、『保険会社の提携工場で愛車を修理する場合』も同様の注意が必要なので、合わせて読んでみて下さい。

 

【事故車の保険修理の協定とは?グレーな仕組みを100%解説】

 

3.なぜ保険会社側(アジャスター)が見積りを作成するのか?

頭を抱える外国人女性

これまでお伝えしてきたように、保険会社寄りのアジャスターが見積りを作成する理由は何と言っても、

 

“協定金額を削減したい”

これに尽きますが、このようになってしまったのには少なからずワケがあります。

 

3-1アジャスターが見積り作成する理由

過去に保険会社と修理工場の間では、保険金詐欺に近い不適切な請求が問題になったことがありました。

カーオーナーと修理工場がグルになって行うケースや、修理工場が単独で行うケースもあったようですが、事故の損傷範囲を超えて修理を行って保険金で賄うということが横行しました。このような歴史背景があり、保険会社はアジャスターを派遣し見積りを作成することで、不適切な請求を減らして見積り金額を抑えるようになったのです。

とはいえ、昨今の保険会社は『カーオーナーに対して修理内容や見積金額の説明が不十分』であることが多いので、歴史背景はどうであれ、みなさんは保険会社に誠実な対応を求めていくべきだと思います。

 

4.保険見積もりで覚えておいて欲しいこと

真っ白なノートに文字を書くところ

■本来の保険見積り作成

カーオーナー同意の上で修理工場が見積書を作成し、保険会社側(アジャスター)が妥当性を判断して協定

■実際の保険見積り

作成修理工場と保険会社側(アジャスター)が見積書の作成・協定を行い、カーオーナーへ内容説明が不十分

 

【事故を起こしても安心!修理工場を選ぶ際の5つのポイント!】

 

4-1覚えておいて欲しいこと

これまでのことを踏まえて、保険見積りを取る際には以下の4つのことを覚えておいてください。

  1. 修理内容の決定権は常に契約者(カーオーナー)にある
  2. 修理工場が見積り作成するのかを確認する
  3. 見積書の内容をしっかりと確認する
  4. 協定が完了してから修理するか否かを決める

 

見積り作成を保険会社側(アジャスター)に任せるのは本当に危険

  • 協定金額を抑えるために見積書をわざと安く作成していることが多いので、支払われる保険料が本来貰えるはずの額よりもかなり低くなってしまいます。
  • 保険会社と修理工場の協定で、部品の新品交換ではなく勝手にリサイクルパーツを使う予定にされていたり、鈑金修理をする予定にされている可能性があります。

 

協定が終わるまでは、修理するか否かの回答は控えたほうが良いかもしれません。「少しでも早く車が戻ってきてほしい」というようなことがあれば話は別ですが、返事を保留にしておけば、黙って作業されることもなく、自分が納得してから作業に取り掛かってくれるため、後で後悔することが少なくなるからです。

保険見積りで覚えておいて欲しいことはどれも簡単なことなので、万が一の時には是非活用してみてくださいね!

 

 

まとめ

1.保険見積りとは?
2.保険見積りは誰が作っているの?
3.なぜ保険会社側(アジャスター)が見積りを作成するのか?
4.保険見積もりで覚えておいて欲しいこと

 

いかがでしたでしょうか?

保険の協定では、よく考えてみると「これっておかしくない?」って思うことが結構多いです。

保険会社が勝手に作業内容を決めていたり、修理工場が何の説明もなく作業をしていたり、保険会社が修理工場に修理費用が高いから安くしてくれと言っていたり、カーオーナーそっちのけでどんどん話が進んでいきます。

掛け捨てで毎年保険料を支払っているのに、修理の際はこちらに何も説明がないまま話が進んでいくなんて…腹が立ってきませんか?

このようなことを無くすために、『4.保険見積もりで覚えておいて欲しいこと』の4つを忘れずに活用してもらえたらと思います。

それでは(^^)

 

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“自動車業界のすべてを誠実に伝える” BSニュースのサイト構成やライティングを担当している人。大学でプログラミングを専攻し念願のIT企業へ就職したが、紆余曲折を経て今は自動車業界の営業職に就いている。深夜のカップ麺の誘惑に負け続けているため、おなかが出てきているのが最近の悩み。
 

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