ユーザー車検は費用が安い?要注意のメンテナンス項目は2つ

もしも…車検が自分自身でできるとしたら。。。
そして…とっても安くなるとしたら。。。
『みなさんはどうしますか??』
車検代が高いなーと思うのは、もはや日本全国の人々の共通認識ですよね。
BSニュースの僕UJも相方MJも一緒です、こんな制度なんて…無くなってしまえばいいと思ってますよw
だって、2年に1回も絶対いらないですからね、車検なんて。
愚痴ばかり言ってしまいましたが、車検代が高いのは基本的にはメンテナンス項目が沢山あるからだとされています。しかしながら、車検に合格するだけならば自分自身でできるメンテナンスばかりって知っていましたか?
今回はそんな車検時のメンテナンス項目について、詳しくお話をしていきたいと思います。
1.車検のメンテナンス項目について
1-1.車検時に実施することは?
整備工場では車検に合格するための検査や、安全に走行するための点検を行っています。
呼び方については様々ですが、ここでは一般的な車検検査・法定点検と呼んでいきます。
■車検検査
車検検査は必須検査のため、もしも検査を受けずに公道を走ってしまった場合には、法律違反による罰則があります。
■法定点検
法定点検は車検の合否には直接関係するものではないため、必須の点検ではありません。ただし24ヶ月点検の時期が車検検査と被ることから、整備工場が(勝手に)実施することが多いです。
【車検時の24ヶ月点検は不要?一般整備の意味や違いについて】 (←詳しくはコチラ)
1-2.車検検査と法定点検の項目
みなさんは車検を受ける時に「車検って高いなー。。。」と思ったりしませんか?
諸費用などの税金も大きいですが、車検検査料や法定点検料もメンテナンス項目が非常に多いことから結構お金がかかります。
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車検検査 ⇒ 20項目
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法定点検 ⇒ 56項目
知らなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、車検検査と法定点検を合わせるとなんと76項目を検査・点検しているのです。
更に車検フランチャイズチェーン店などでは、『法定点検56項目から点検項目を+αして車検検査とごちゃまぜにした独自プランを設定』したりしています。(安心を謳ってますが…実は割と高い傾向にあります)
法定点検は車検の合否に直接関係するものではないので、車検検査とは別物という意識を持つことが大切です。
【保険修理の協定とは?自動車事故の見積もり金額に騙されるな】
2.メンテナンス項目について
公道を走る際に必要になる車検検査のメンテナンス項目を詳しく見ていきます。
車検に合格するためには、以下の検査の基準を全て満たす必要があります。
- 同一性の確認
- 外廻り検査
- サイドスリップ検査
- ブレーキ検査
- スピードメータ検査
- ヘッドライト検査
- 排気ガス検査
- 下廻り検査
つまり整備工場はこれらの検査を突破するためにメンテナンスを行っているのです。
とはいうものの、検査内容は『ブレーキがきちんとかかるか?』や『スピードメータの表示は正しいか?』など、“意外と当たり前の検査をしているので”それほど難しいメンテナンスをしているわけではないんですよ。(※不具合が発生した場合は別です。。。)
車検を受ける前に行うメンテンス項目は以下の通りです!
2-1.車検を受ける前に行うメンテナンス項目
■灯火装置
ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカー等の全ての灯火装置が点灯するかの確認。
■タイヤ
溝の残量、亀裂、ひび割れの確認。
■ガラス
フロントガラスに損傷やヒビはないか、シール等が貼られていないかの確認。
■内装
バックミラー、シードベルト、コーションラベル、発煙筒の有無や取り付け具合の確認。
■メータ廻り
シートベルト警告灯やエアバック警告灯等の警告表示灯が点灯していないかの確認。
■ワイパー・ウォッシャー
ウォッシャー液は出るか、正常に機能しているかの確認。
■警報器
警報器(クラクション)は正常に機能しているかの確認。
■下廻り検査
マフラーやドライブシャフトブーツ、ステアリングラックブーツの損傷、破けがないかの確認。
■サイドスリップ検査・調整
前輪タイヤが横滑りしないかの確認。
■ブレーキ検査
前輪、後輪、パーキングブレーキの制動力の確認。
■スピードメータ検査
実際の速度と速度表示機器との誤差の確認。
■ヘッドライト検査
ヘッドライトの光量、光軸が基準内であるかの確認。
こうして見てみると「あれ?もしかして俺でも一人でできるんじゃね?」って思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方は『ユーザー車検』がオススメですよ!
ユーザー車検を実施する場合には、陸運事務局(車検検査場)の近隣に予備検査場といわれる“本番前チェックができる民間検査場(有料)”があります。
目視で確認できない項目を予備検査場を使って事前チェックしておけば、意外と安くて簡単に車検が受けられるかもしれません。(※地域によっては予備車検場がない場合や、一般人お断りの場所もありますのでご注意下さい。。。)
【車の修理費用が半額って本当?鈑金リサイクルパーツ活用方法】
3.車検の時に不合格になりやすい箇所と対処法
整備工場の整備士に確認したところによると、車検時に不合格になりやすい検査は下記の2点が多いとのことです。ユーザー車検をお考えの方は参考にしてみて下さい。
- サイドスリップ検査
- ヘッドライト検査
3-1.サイドスリップ検査が不合格になりやすい原因
主な原因としては『タイヤの摩耗』が挙げられます。
タイヤの内側や外側がすり減っていると直進走行することが困難になることから、結果として横滑りしていると判断されるというものです。駐車をするときに縁石を踏みがちな人や、側溝の上を通行してしまう人に多く現れる事象なので、心当たりがある人はカー用品店で『サイドスリップテスター』を購入することで車検前にチェックが可能です。該当してしまった際には、交換整備を依頼した方が効率的と言われています。
3-2.ヘッドライト検査が不合格になりやすい原因
こちらの主な原因は『光軸のズレ』と『光量不足』になります。
光軸のズレは長年にわたり自動車を使用していると少しずつズレてしまうことで、基準値から外れてしまします。また光量不足も同様に、長年使用している自動車に発生しやすい事例であり、ライトの劣化やレンズの曇りが影響する場合もあるようです。尚、目視での確認は不可能なので検査機器が必要になります。
いずれも予備車検場を利用すれば点検・調整を行ってもらえるので、事前確認をしておくと良いのではないでしょうか?
この2項目さえ問題なければ、意外とすんなり車検に合格するかもしれませんよ!
まとめ
1.車検の時に実施することは?
2.メンテナンス項目について
3.車検の時に不合格になりやすい箇所と対処法
いかがでしたでしょうか??
車検に合格するためのメンテナンス項目って、こうして見ると意外と簡単に思いませんか?
カー用品店で必要なものを揃えて自分で調整しても良いですし、予備車検場を利用してしまえば測定や調整もしてもらえるので、車検検査料と車検代行料を整備工場に支払うよりも安く済ませられるかもしれません。
とはいえ整備工場は、やはりその道のプロですので、次回車検まで安全に乗りたいと考えるのであれば、整備工場に持ち込んだほうが効率的なのは事実だと思います。どちらを選択するにしても、安易に選んで後悔することだけはないようにして下さいね!
それでは(^^)