2017/11/25

3種類の塗装方法とは?全塗装は色や作業によって費用が違う!

 
見た目が重要!これぞプロ!

この記事を書いている人 - WRITER -
“自動車業界のすべてを誠実に伝える” BSニュースのサイト構成やライティングを担当している人。大学でプログラミングを専攻し念願のIT企業へ就職したが、紆余曲折を経て今は自動車業界の営業職に就いている。深夜のカップ麺の誘惑に負け続けているため、おなかが出てきているのが最近の悩み。

『欲しい車を中古で見つけたけど、なんだか色が気に入らない!!』

こんな悩みを持っている人ってメチャクチャ多いんです!

 

ケンタ
状態もよくて金額も安いのに、なんでこんな色なんだ!!
UJ
状態がよくて金額安いなら買っちゃえよ
ケンタ
この色じゃ嫌なんだよ!

 

人気の色なんかはすぐに売れてしまったり、金額が他の色よりも高かったりと、自分の好みの車を探すのは非常に難しいと思います。

そんな時は『状態が良くて安い車を買って、自分で色を変えてしまえ!!』ということで、全塗装をしてみてはいかがでしょうか?

欲しい色を探すよりも時間や手間を省けますし、人気の色の場合だと、それを買うよりも他の色を安く買って全塗装したほうが安い場合もあるんです!

 

今回は、塗装の種類や作業方法、全塗装で掛かる費用についてお伝えしていきます!

 

1.塗装とは

マンチェスターユナイテッド

関西ペイント マンチェスターユナイテッド(引用:http://www.kansai.co.jp/manutd/index.html)

塗装とは自動車に色を付ける作業のことをいいます。

自動車のボディを塗装する場合、基本になる3つの作業工程は以下の通りです。

・下塗り
・中塗り
・上塗り

 

これらの塗装により、塗り重ねられた塗装塗膜は0.1mm程度と言われています。まさに職人技ではないでしょうか?

ちなみに、車のボディーカラーには禁止されている色は無いようなので、例えばの話、✨金色✨のような派手な色にしてもいいみたいですw

同じ車種でも色によってガラリと印象が変わるので、車を選ぶ際の楽しみの一つとも言えますが、選んだ色によっては新車の購入金額が上下したり、車を手放す際の買取金額に大きく影響してくるとも言われているので、時には注意が必要です。

その他にも“汚れやキズが目立ちにくい色”や、“事故に巻き込まれやすい色”、“乗っている車の色で持ち主の個性が分かる”など、気になるポイントから都市伝説のようなものまで存在しています。

 

2.塗装の種類

数種類の色ペン

塗装の種類は大きく3つに分けることが出来ます。

  1. ソリッド
  2. メタリック
  3. パール

 

2-1.ソリッド

ソリッドとは「赤」「青」「白」「黒」などの単一の色目のことをいい、“単色”とも呼ばれています。

例えていうならば、街で見かける光沢のないシンプルな白いトラックの色です。

メタリックやパールと比べると塗装手順もシンプルなことから、一般的には塗装が簡単とも言われています。ただし最近の乗用車では、高級車のような高外観指向や耐久性の観点からソリッド塗装の上にクリヤーを塗装している車も増えてきています。

 

2-2.メタリック

メタリックとはアルミなどの微細な金属片のことを指しています。金属片のサイズや色などは様々ですが、基本的にはソリッドカラーの中にこれらのメタリックを混ぜて塗装することが、メタリック塗装と呼ばれています。

特徴としては、反射してキラキラと光るメタリックにより、角度によってボディカラーの色目を変化させることが出来ます。尚、メタリック塗装を行った際には、金属片が空気と触れ合って酸化することを防ぐために、必ずクリヤー塗装を行う必要があります。

 

2-3.パール

パールとは雲母(マイカ)の微細な粒のことを言います。マイカもサイズや色など種類が豊富に存在していますが、メタリックと同様にソリッドカラーの中にパールを混ぜて塗装することから、パール塗装と呼ばれています。

パール塗装の特徴は、半透明の膜が幾重にも積み重なった構造になっていて、光が当たることで透過しつつ各層ごとに複雑な反射・屈折をします。

ちょっと説明がややこしくなりましたが、この現象によって真珠(パール)のような独特の色目を生み出します。パール塗装も、メタリック塗装と同じように必ずクリヤー塗装を行う必要があります。理由はマイカにより、塗装部の表面がブツブツになってしまうためです。

 

ボデーカラーによる強度

ボディーカラーの強度は、塗装の種類に依存するといっても過言ではありません。

一般的な強度としては、ソリッド<メタリック<パールと言われており、パール塗装よりメタリック塗装の方が傷みやすく、さらにソリッド塗装が最も傷みやすくなっています。

ボディーカラーが傷む原因としては、熱や紫外線に弱く、クリヤー塗装の剥げや色素が分解して遜色するため、塗膜の層が一番薄いソリッドが最も傷みやすくなっています。

 

ボデーカラーのポイント

ここまでお話しすると、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、メタリックやパール塗装はソリッド塗装に比べて、手間や材料費がかかることから修理費用が割高になる傾向があります。

実費修理の場合、良心的な修理工場では、お客様の為に“修理費用を頑張って抑えてくれる”ことがあるので、なかなか気づかないかもしれません。

 

【20万円程度の事故車修理ならば実費が得?保険修理のポイント】

 

が!しかし!!

保険修理の場合は、保険会社へ修理費用を請求することから、メタリックやパール塗装とソリッド塗装ではかなりの金額差が生じたりします。

 

3.塗装の作業工程

ANDEXの塗装ブース

ANDEXの塗装ブース(引用:https://www.andex.co.jp/products/cab-07v/)

1.下塗り
2.中塗り
3.上塗り

1番はじめにもお伝えしましたが、塗装は1~3の工程を順番に実施することにより完成します。

鈑金からの一連の流れについては、こちらで紹介していますので1度確認してみて下さい。

 

【鈑金塗装は複雑?女性でも簡単にわかる8つの作業について】

 

3-1.下塗り

はじめに、プライマー(下地)と呼ばれる“防錆や塗料の密着性を高めるための下地塗料”を塗ります。

 

3-2.中塗り

次に、サフェーサーと呼ばれる“膜厚の平滑性・充填性を目的とした下地塗料”を塗ります。衝撃から塗膜を守ることや、耐久性の向上を目的にしています。

 

3-3.上塗り

最後にトップコートと呼ばれる塗装をします。表面のクリヤー層を含めて、色を形成するために必要な塗装を施します。

 

外観の審美性はもちろん、耐水性耐熱性・外気環境からの保護までを目的として塗装されるので、1.の下塗りや2.の中塗りに手抜きがあると失敗する可能性が高いです。尚、失敗した場合は1からやり直しのため非常に神経を使う作業になります。

 

4.修理の完成度は塗装で決まる?

水しぶきを浴びる眼鏡をかけた女性

ところで、みなさんは車を見たときに「バンパーとのドアの色がなんか違う。。。」と思ったことや、「あれ?新車なのになんか色が違う?」と気になったことはありませんか?

事故車修理における顧客の満足度は見た目がほとんどのことから、修理の完成度は“塗装の仕上がり具合に尽きる”といっても過言ではないようです。

 

修理時のクレーム(一例)

インターネットでササッと調べてみると出てくるのですが、車を修理した際のクレームのほとんどが塗装関係になっています。

 

「塗装がゆず肌になって帰ってきた!」

「塗装箇所だけでなく全体的にザラザラする!」

「塗装をぼかした感じがまるわかり!」

 

などなど、様々な不満があるようです。

もちろん、塗装以外でもクレームは発生しますので、修理完了後にはみなさんの目でしっかりとチェックすることが大切だと思います。

 

修理時のチェックポイント

これらのことを踏まえて、修理時には以下の4つの項目をチェックすることをオススメします!

  1. 修理箇所の色は合っているか?
  2. キズ、ヘコミはきちんと直っているか?
  3. 修理部分の表面に異常はないか?
  4. パネルとパネルの隙間が一定になっているか?

 

修理後の車を引き取る際に、少しでも気になることがあるならばすぐに修理工場に相談してみましょう。

よほどむちゃくちゃなことを言わない限り、再修理を含む何らかの対応をしてくれるはずです。(中にはごねるような修理工場もあるので…工場選びには注意してくださいね。)

【事故を起こしても安心!修理工場を選ぶ際の5つのポイント!】

 

5.気になる費用は?

様子を伺う女性

全塗装を考えるときに、一番気になるのはやはり費用ですよね?

全塗装は自動車の修理工場でやってもらえますが、ホームページを見ても全塗装の費用って載ってないことが多いんです。

それはなぜか?

『お客様の車の状態や作業内容の希望がすべて違うから』

つまり決まった金額がないということですが、相場と呼ばれるものは存在します。

一体どれくらい掛かるものなのでしょうか?

 

5-1.全塗装の相場

全塗装の相場はおよそ10万円程度!

これにメタリックの場合は×1.2、3コートパールの場合は×1.3をする工場も多いようです。

10万円にプラスして、以下の金額が掛かってくる場合もあります。

1.車体が大きい車の場合
2.車の塗装状態が良くない場合(めくれ等)
3.傷やヘコミ等の修理をしなければならない場合
4.塗装するために多くの部品を分解する場合
5.塗装するために交換しなければならない部品がある場合
6.ドアの内側(見えない部分)まで塗装する場合
7.磨き作業をする場合

 

いろいろな作業が重なると、30万円や50万円なんて金額になることもありますので、かならず車を見てもらってしっかりと見積りを出してもらう必要があります。

特に鈑金修理が必要な場合は、見積り金額が高くなることが多かったり、ドアの内側など細かいところまで塗装しようとすると、ドア1枚×1万円+その他費用で普通車の4ドアの場合だと5万円以上高い見積りになったりするので、修理工場の人とよく相談の上、省けるところは省いてもいいかもしれません。

 

5-2.自分でDIY出来るのか?

自分で全塗装することも出来るようですが、スプレー塗料で塗装すると色ムラが出たり、仕上がりがプロと比べると確実に劣ってしまうことからあまりオススメは出来ません。

 

ケンタ
でも安く済むならやってみようかな
UJ
失敗してもプロなら直してくれるよ!

 

自分で全塗装をやってみたいと思う方は、刷毛・ローラーを使った全塗装とスプレー缶を使った全塗装の方法を簡単に紹介します!

 

刷毛・ローラーを使った全塗装の方法

使用する道具は以下の通りです。

・車用の途料
・刷毛(大きいものと小さいものの2本)
・ローラー(短毛の10cmくらいのもの)
・シンナー
・プライマー
・手袋
・マスキングテープ
・新聞紙
・紙ヤスリ

 

作業は以下の通りに進めていきます。

1.車をきれいに洗い乾かします
2.ガラスやヘッドライトなどの塗装をしない部分を新聞紙とマスキングテープで覆います
3.紙ヤスリで塗料を剥がします
4.シンナーを使いヤスリを掛けた部分を拭いていきます
5.プライマーを塗ります
6.塗料缶を開け、説明書きを見ながら準備します
7.刷毛を使って車を塗っていきます
8.薄く、何度も塗ることでムラなく塗装します
9.マスキングテープを剥がし完了です

 

スプレー缶を使った全塗装の方法

使用する道具は以下の通りです。

・缶スプレー
・ぼかし剤
・クリアー用スプレー
・サフェーサー
・コンパウンド
・マスキングテープ
・新聞紙

 

作業は以下の通りに進めていきます。

1.車をきれいに洗い乾かします
2.ガラスやヘッドライトなどの塗装しない部分を新聞紙とマスキングテープを使って覆います
3.塗装する部分にサフェーサーを吹き付けます
4.コンパウンドや紙ヤスリでボディを滑らかにします
5.ぼかし剤を薄く均一に吹き付けます
6.缶スプレーは複数回吹き付けながら塗装します
7.缶スプレーで塗装して5分ほどたったらクリアー用スプレーを広範囲に吹き付けます
8.ぼかし剤をまんべんなく吹き付け、塗料が乾いたらマスキングテープを剥がして完成です

 

ちなみに費用は、どちらも5万円も掛からずに必要な道具を揃えることが出来ます。

 

 

まとめ

1.塗装とは?
2.塗装の種類
3.塗装の作業工程
4.修理の完成度は塗装で決まる?
5.気になる費用は?

 

いかがでしたでしょうか??

ソリッドとメタリック・パール塗装の特徴や、修理費用の違いについて知識を深めていただけたのではないでしょうか!?

塗装は愛車の見た目に関わる非常に大事な部分です。一般の人が見て「なんか色が違う」と思ったり、“明らかに修理しました”って分かるような補修であれば、それはプロの仕事とは認められませんよね?

全塗装になれば、塗装の難しさは格段に増します。

10万円程で全塗装が出来るのであれば、その色の中古車を探すよりも手間がかからず、安く済む場合があるので覚えておいて損はありません!

ケンタ
見た目に拘るなら、自分でやるより絶対に修理工場に任せたほうがいいな!
UJ
難しいことはプロに任せたほうが安心できるからね!

 

それでは(^^)

 

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